【開催報告】外国人とコミュニケーションをとるための「やさしい日本語講座」

【開催報告】外国人とコミュニケーションをとるための「やさしい日本語講座」

「やさしい日本語」ということばを聞いたことがありますか?

1995年に起きた阪神大震災では、日本語がわからないために必要な情報を得られず、適切な行動がとれない外国人がたくさんいました。その反省から考え出されたのが「やさしい日本語」です。いまでは、災害時だけでなく、行政や医療現場などいろいろなところで使われるようになってきました。「やさしい日本語」は日本語に不慣れな外国人だけでなく、高齢者や子どもたちとのコミュニケーションにも使うことができます。

11月1日、東本郷地域ケアプラザで開催された「やさしい日本語講座」には関係者を含め8人が参加しました。講師は、昨年、霧が丘、白山等での「やさしい日本語講座」を担当した岸本美代子さん。日本語教師として大学や地域の日本語教室で活躍中です。

講座では、緑区の外国人住民の現状、やさしい日本語の必要性、やさしい日本語のポイント等を紹介し、実際にことばを置き換える練習をたくさんしました。
練習をしていると「こんな簡単な言い方が伝わらないの?」などの驚きの声も聞こえました。
日本人なら誰でもわかるような表現が、日本語に不慣れな外国人になぜ伝わらないのかなど、講師の経験を交えて意見交換しながら楽しい講座が展開されました。

「少しでもことばが通じていると相手も理解しているだろうと勝手に思っていたかもしれない」
「外国人とコミュニケーションをとって地域のルールを伝えたい」「やさしいがeasyだけでなくkindだということがわかった」「少人数だったので例題を通して丁寧な意見交換ができとても楽しかった」「今後も日本人を対象にこのような講座を広めていきたい」等の感想をいただきました。

「やさしい日本語」をひとりでも多くの方に知っていただき、活用していただくよう、引き続き「やさしい日本語講座」を開催していく予定です。