【開催報告】地球市民のしゃべり場<ウクライナ編>

【開催報告】地球市民のしゃべり場<ウクライナ編>

今回のしゃべり場は、コンサートの始まりを思わせました。

それは、ウクラウナでは良く知られている作曲家ミロスラフ・スコリクの「メロディ」の演奏にのせて、ウクライナの文学者レーシャ・ウクライーンカの詩「コントラスプムスペロ」の一節の朗読から始まったからです。実は、澤田智恵さんのヴァイオリン演奏と、武松洋子さんの朗読はウクライナの平和を願ってのサプライズだったのです。

しゃべり場に戻って、話題提供者の澤田智恵さんは、高校生のころから国際NGO団体ADRAを身近に見ていたそうです。大学卒業後ロシア国立音楽院に留学し、ウクライナ人オレグ・クリサ氏に師事されました。5年間の留学中は、ロシア人、ウクライナ人他の国の留学生たちと親しくなり、今もお付き合いは、続いているそうです。戦争中ですが、キーウの楽団は、シェルターに逃げ込める人数だけホールに入れて演奏を続けているそうでした。

ウクライナの歴史、ロシアとの関係など話していただきました。ウクライナは歴史に出てきて以来、周辺の国々や帝国の影響を受けた多民族国家だということでした。私たちが良く知っている童話「てぶくろ:おじいさんが森の中で落とした手袋の中に次々動物たちがやってくる話」の作者、ミュージカル「屋根の上のヴァイオリン弾き」の原作者はウクライナ人ということでした。ニコライ・ゴーゴリは、ウクライナの伝承や風土に根ざした文学で知られています。ウクライナ出身の芸術家が多いのには驚きました。

澤田智恵さんの災害支援コンサートの一例として、2019年西日本豪雨災害、2020年医療従事者支援コンサート、横浜の姉妹都市オデーサのコロナ基金に協力など多数、2022年3月ロシア侵攻のためウクライナを支援するコンサート、と6月には日本に避難してきた音楽家の生活支援コンサートを横浜で開催。その他日本各地で支援コンサートに出演されています。

緑区にもウクライナから避難してこられた方々の生活が始まっていると聞きます。避難してきた方々も含めて、外国人には家族の様子を聞くのでは止めて、挨拶をし、共に日々の生活を見守ることから始めましょう。