【開催報告】日本語ボランティア養成講座 ~外国語支援に必要なやさしい日本語~ 2024年10月29日 イベント・こうざ 開催日時 10月15日(火) 10:00-12:00 開催場所 みどり国際交流ラウンジ 講 師 長島裕子氏(やさしい日本語ファシリテーター、日本語教師他) 阪神淡路大震災を機に生まれた「やさしい日本語」1995年に発生した阪神淡路大震災で日本人だけでなく、多くの外国人が被災しました。言葉が通じず、必要な情報を得られなかったことを反省して、生まれたのが「やさしい日本語」です。正しい情報を分かりやすく伝えるやさしい日本語は、日本語学習支援に欠かせません。緑区住民の約3%が外国由来の人たち!?緑区には2024年9月現在、80の国や地域から来た人たち5,400人が住んでいます。その割合は約3%。国別では、1位がインド、2位が中国、3位はフィリピン、4位にベトナムの順です。3位と4位の差はたった60名で、ベトナム人が急増しています。やさしい日本語で外国人と会話できる?日本に住む外国人は「どのくらい日本語を理解できるのか」を調べたところ、少しでも会話ができる人が80%を占めています。つまり、やさしい日本語を使えば多くの外国人と話ができるのです。やさしい日本語をまとめると…POINT1 簡単な言葉を使い、漢語・敬語・カタカナ語を避けるPOINT2 「です」「ます」「~ください」を使い、文章は最後まで言うPOINT3 オノマトペは使わないPOINT4 「は・さ・み」の法則 … はっきり言う。さいごまで言う。みじかく言う。POINT5 文章を書くときは文節で区切って「分かち書き」にするPOINT6 漢字にはルビを振る※どの言葉を使えばいいか迷ったら、日本語の難易度を調べるサイト「リーディングチュウ太」をチェック。日本語能力試験のN4~5レベルまたは小学3年生レベルが理想です。https://chuta.cegloc.tsukuba.ac.jp/グループワークでやさしい日本語にチャレンジ!グループごとに、単語や文章のやさしい日本語への言い換えに挑戦しました。さらに、やさしい日本語を使ったロールプレイにもチャレンジ。外国人役と学習支援のボランティア役になってテーマである交流会を説明をしました。最後にやさしい日本語で自己紹介をして、養成講座の第二弾は終了しました。 ボランティア養成講座・第二弾を終了して4つに分かれたそれぞれのグループは、どこも和気あいあいとした雰囲気でした。講座後のアンケートでは、受講者のうち12名が「とてもよかった」、2名が「よかった」と回答。やさしい日本語への変換やロールプレイングを通して、「さまざまな気づきが得られた」、「さっそく学習支援に活かしたい」といった感想が寄せられました。