【開催報告】日本語ボランティア養成講座                                      ~外国語支援に必要なやさしい日本語~

【開催報告】日本語ボランティア養成講座 ~外国語支援に必要なやさしい日本語~

開催日時 10月15日(火) 10:00-12:00

開催場所   みどり国際交流ラウンジ

講  師 長島裕子氏(やさしい日本語ファシリテーター、日本語教師他)

阪神淡路大震災を機に生まれた「やさしい日本語」

1995年に発生した阪神淡路大震災で日本人だけでなく、多くの外国人が被災しました。言葉が通じず、必要な情報を得られなかったことを反省して、生まれたのが「やさしい日本語」です。正しい情報を分かりやすく伝えるやさしい日本語は、日本語学習支援に欠かせません。

緑区住民の約3%が外国由来の人たち!?

緑区には2024年9月現在、80の国や地域から来た人たち5,400人が住んでいます。その割合は約3%。国別では、1位がインド、2位が中国、3位はフィリピン、4位にベトナムの順です。3位と4位の差はたった60名で、ベトナム人が急増しています。

やさしい日本語で外国人と会話できる?

日本に住む外国人は「どのくらい日本語を理解できるのか」を調べたところ、少しでも会話ができる人が80%を占めています。つまり、やさしい日本語を使えば多くの外国人と話ができるのです。

やさしい日本語をまとめると…

POINT1 簡単な言葉を使い、漢語・敬語・カタカナ語を避ける
POINT2 「です」「ます」「~ください」を使い、文章は最後まで言う
POINT3 オノマトペは使わない
POINT4 「」の法則 … っきり言う。いごまで言う。じかく言う。
POINT5 文章を書くときは文節で区切って「分かち書き」にする
POINT6 漢字にはルビを振る

※どの言葉を使えばいいか迷ったら、日本語の難易度を調べるサイト「リーディングチュウ太」をチェック。日本語能力試験のN4~5レベルまたは小学3年生レベルが理想です。

https://chuta.cegloc.tsukuba.ac.jp/

グループワークでやさしい日本語にチャレンジ!

グループごとに、単語や文章のやさしい日本語への言い換えに挑戦しました。
さらに、やさしい日本語を使ったロールプレイにもチャレンジ。外国人役と学習支援のボランティア役になってテーマである交流会を説明をしました。最後にやさしい日本語で自己紹介をして、養成講座の第二弾は終了しました。

ボランティア養成講座・第二弾を終了して

4つに分かれたそれぞれのグループは、どこも和気あいあいとした雰囲気でした。講座後のアンケートでは、受講者のうち12名が「とてもよかった」、2名が「よかった」と回答。やさしい日本語への変換やロールプレイングを通して、「さまざまな気づきが得られた」、「さっそく学習支援に活かしたい」といった感想が寄せられました。