【報告】外国につながるこどもの学習支援ボランティア養成講座

【報告】外国につながるこどもの学習支援ボランティア養成講座

              ~地域に住む外国につながるこどもたちへの支援の一歩~

 

開催日時          8月24日(土) 10:00-12:00

開催場所          みどり国際交流ラウンジ6F会議室

 

私を色で表すと…

講師の髙瀨先生は「橙」。「なぜならオレンジといえば~」と話題が続き、先生のイメージを伝えてくださいました。「といえば」は、会話の糸口にもなり日本語の学習支援に役立つ便利なフレーズとのこと。各グループごとに「私を色で表すと〇〇」そして「〇〇といえば~」と、いつもと違った自己紹介が展開されました。

学習で子どもたちや保護者が困ること

「ことばがわからない」ということは、子どもだけの困りごとでありません。国語の読み聞かせや算数の文章題など、ことばがわからなければ保護者は子どもの勉強をサポートできません。更に「算数の計算方法が母国と違う」「日本の教育制度や受験制度がわからない」など、考えもしなかった困りごとがあることに気づかされました。

カードゲームで異文化を疑似体験

トランプを使ってBarngaという異文化コミュニケーションゲームを行いました。ことばを使わずジェスチャーだけでコミュニケーションをとります。ルールがわからなくて困っている人、わかったとたんに顔がほころぶ人など受講者の反応はさまざま。ゲームを終え、ことばが通じない、違いがわからないことで起きる反応と気持ちの変化を振り返りました。

「ことばがわからない子どもの気持ちが理解できた」「ゲームを体験し自分の中に小さな変化があった」「コミュニケーションの必要性を実感」「ルールの違いを感じ取ることの大変さを体験」など、たくさんの感想が寄せられました。

日本人の当たり前

教科書に昔話やアニメの話題が取りあげられることもあるようですが、外国につながる子どもたちにとっては、まったく未知のもの。学校や家庭では教えてもらえない「日本人の当たり前」の話題を提供することも、わたしたちにできる支援のひとつだと学びました。

髙瀨先生の体験です。外国につながる児童に『電気、つけてくれる?』 『電気、つけて』と伝えたのですがまったく通じなかったそうです。

なぜでしょう? 

私たちにとっては『電気つけて』=『あかりつけて』が当たり前のことなのですが、その児童は「電気」が「あかり」のことだとは知らなかったそうです。

 

わたちしたちだからこそできる支援

外国につながるこどもの支援は、外国語ができなくても、教科支援ができなくてもいいのかもしれない。身近にあるものを使い、わたしたちが知っている「当たり前」を伝えることから始めればいいのだと確認した講座でした。

 

 

  11月23日(土)10:00-12:00 「外国につながる子どもの学習支援ボランティア

  養成講座~楽しく学ぶための工夫~」を開催いたします。

  講座では、日本語や学校の勉強を、遊びながら楽しく学ぶことのできる教材を紹介

  します。同時に教材を作るときのポイントについてもご紹介いたします。 

  広報よこはま11月号でご案内いたしますのでしばらくお待ちください。